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最近聞かなくなったセル&リースバック

こちらは不動産のお話になるのですが、2005年くらい2010年くらいまでは、企業所有の不動産を売却した上でそのまま借りる、セル&リースバックという方式が脚光を浴びていました。

 

さらに、その不動産を所有する企業が、新たに会社(SPC)を立ち上げて匿名組合出資を募り、そこに売却するという手法も同時に流行りました。これは世に言う「不動産証券化」の類型のひとつです。

 

ご存知の通り、リーマンショックにより不動産証券化市場は大きく毀損したため、証券化はリスクの高いイメージが付きまとい、そこに投資する投資家や融資する銀行・証券会社が激減した経緯がありました。

 

企業不動産のセル&リースバックは証券化と親和性が高かったため(この辺りはまた別の機会にでも)、よく使われた手法でしたので、同様にイメージが悪くなり、最近では聞かなくなってきたのではないかと思います。

 

しかしながら、セル&リースバック自体は企業の経営体質の改善という意味において、非常に大きな要素と言え、現在でも企業によって十分に経営環境を良くする効果が期待できます。

 

不動産の売却は手元資金の充実をもたらし、融資環境を改善できる可能性もあります。売却したからと言って立ち退く必要はないため、そのまま事業も継続可能です。ただし、賃貸となりますので、毎月の賃料が発生します。

 

不確実性が増していると言われる現代において、ストック型からフロー型のビジネスモデルへの変換がトレンドになっています。

今後の企業戦略を考えるにあたって、ひとつの選択肢として考えてみる価値はあるかもしれません。